芳丁 八寸無地 映画『さくらん』でも使われています
※卵甲色は現在製作中で、8月中旬以降に出来上がり予定となります。

こちらは江戸時代ごろからある古典的なかんざしの一つで、芳丁(よしちょう)
と呼ばれる形のものです。日本髪を結ったときに左のこめかみ辺りを飾った
かんざしで、金属製のものや樹脂製のものなどがあります。
こちらの品は樹脂製で、材料はアセチロイドという名のプラスチックの一種
です。
芳丁は前髪に挿すもので、かつ挿したときに水平か斜め下くらいの角度に
なるため、落ちてしまわない様にかんざしの足に割りばしの様な割り込みを
入れています。これを少し開くようにしながら髪に挿し入れるようにすると、
髪に挿したあと、少し開かせた足が閉じてしっかり留まるのです。

色は黄色みがかった卵甲(らんこう)と白の2色です。
白の色合いは、象牙のようなやや黄色みがかっているものではなく、「骨白
(こっぱく)」と呼ばれる真っ白なカラーです。どちらもより舞台映えする
ような色合いになっております。
古典的なかんざしであるため、通常では見掛けないものだろうと思います。
吉原の遊女たちが使ったらしく、名称もそこからきているようです。その遊
女たちが主役の映画『さくらん』には合計400本以上のかんざしをお使い
いただいておりますが、この八寸の芳丁だけでもかなりの数(60本くらい)
をお渡ししてお使いいただいております。考えてみれば一人の遊女が複数本
挿す訳で、一人で12本使うような太夫くらいの髪型になれば、60本でも
たった5人分にしかならないのですものね。

なお、名称の件からも通常漢字では「吉丁」を当てることが多いのですが、
特定の漢字が当てられているのではないようで、どちらかというとひらがな
表記が多いようです。また日本橋の芳町にあった置き屋の芸者さんが使った
からとか諸説ありますので、弊社の前社長が
「芳」の字を当てたものです。
そのあたりは当店オリジナルということで
ご理解下さい。

大きさ:八寸(24センチ)

販売価格1,575円(本体価格1,500円、消費税75円)

※そういえば、当店の芳丁は角ばった耳カキになっておりまして、これを
「田舎者がするタイプだ」とおっしゃる方がいるそうです。
これは実はそうではなくて、京阪で主流とされる形であると言われています。
関東では丸い耳カキのものが好まれたそうで、まあ実用ではないことを
考えますとどっちもどっちという気もしますが、田舎者云々につきましては、
江戸っ子の意気がった姿勢が伺えるような気がします。
また、当店でも丸い耳カキのものも扱っております(お値段は同じです)。
詳しくはお問い合わせ下さい。

■価格
◇1,620円

◇白 ◇象目