☆平打セット二点揃い 梨地/牡丹柄螺鈿蒔絵
日本髪用の古典的なかんざしのなかで、特に主となるものが櫛といえます。
製作する上から言っても、他のかんざしよりも画面が大きく蒔絵などの細工
を施す甲斐があるということもいえるでしょう。また西洋の髪型と違い、
日本髪の場合は櫛を頭頂部に近い前面に挿したことから、よく目に付くため
によりいっそうのおしゃれ心をあおったものかもしれません。

こちらは珍しい梨地生地の平打セットです。
梨地とは蒔絵の加工技術の一つで、果物の梨の皮の表面のような風合いの
表現方法です。梨地は、少し荒めの金粉を蒔き、その上に漆を重ねるという
古典的な技法で、(質感ではなく見た目が)梨肌のような仕上がりであることから
このような名称になっております。
色合いはやや地味な印象ですが、黒いものとはまた違った感じで、落ち着いた
上品さがあると思います。
下地の塗りの段階から、通常のものより手間が掛かっているものですが、
この良さをお分かりいただける方にぜひどうぞ。
柄は和装らしい牡丹の花を描いたものです。華やかな絵柄がとても印象的な
ものと思います。また全体に天然の貝を染めてカットした螺鈿をあしらってあり
ますので、見える角度によって輝きが異なりとても綺麗です。
こちらの蒔絵は蒔絵師「永峰」さんの手によるもので、櫛の右下に銘が入って
います。螺鈿を使った蒔絵が印象的です。

大きさは通常の赤い土台のものと同じサイズで、平打は寸三(3.9センチ)で
すから、自髪で新日本髪を結われる際などに良いものです。
また本体は木製(朴の木を使用)ですから、軽いのでその点でも使いやすい
と言えるでしょう。

こちらも国内の職人さんの手による美しいものです。

櫛のサイズは幅11.4センチ、高さが5.7センチです。
揃いとなる平打のほうは、円の直径が寸三(3.9センチ)、かんざし全体の
大きさは20.6センチで、足だけの長さは13.7センチです。

こういった前櫛は、昭和の中頃、成人式の際に新日本髪を結い上げることが
流行りまして、その頃に自髪(じがみ=自分の髪の毛のこと)用によくこの
大きさのものが平打かんざしと揃いで作られたそうです。

こちらは当店のストックの中からご紹介するものです。

販売価格10,800円(本体10,000円、消費税800円)

■価格
◇10,800円

◇梨地